BCLの楽しみ

BCLの楽しみ

 

 BCLとはBroadcasting Listenersの略であり、直訳すると「放送を聞く人」となりますが、主としては「海外の放送を受信する趣味」と定義づけられると思います。ただし個々人の興味は多岐に及んでおり、短波のみならず中波・VHFを、また海外だけでなく国内の放送をターゲットとして楽しんでいる人も大勢います。

 ここでは「海外からの短波放送」に限定して、私なりに感じているこの趣味の楽しみ、醍醐味について語ってみたいと思います。

1.リスニング

 各国の海外に向けて送信された国際放送の番組そのものを聴いて楽しむこと。日本の通常のメディアでは決して出ないような各国の話題、文化、音楽、そしてリスナーと局との交流番組などを楽しむことです。幸いにも日本向けに日本語放送を行っている放送局世界で10数局あり、多くのファンがこれを聞いています。私は日本語の次に近しい言語である英語の放送までをターゲットとしてリスニングしています。

2.DX

 各国の放送の中でその国の国内向けに行っている放送の電波を受信して楽しむこと。元々国外のリスナーをターゲットにしておらず出力も小さく、また送信ビームも日本に向いているわけではありません。したがって出力の極端に小さな局(例えば10KW以下)や南米・アフリカといった遠方の局は当然受信しにくく、中には年に数回とか数年に1回とか受信のチャンスの少ない局(珍局と言う)もあります。受信が難しいからこそその困難に挑戦したいという人間の本能により、DXにチャレンジする人も大勢いるのです。

3.ベリカードの収集

 各放送局は自局の受信状態や番組内容が客観的にどうであるのかを知りたがっており、リスナーはそれに受信報告書(レポート)で応えます。これに対して局は間違いなく自局を受信したということを証明するという意味でベリカード(受信確認証)を発行するという習慣が成り立っています。このベリカードには各局とも趣向を凝らし、デザインも非常に美しいものが多く、リスナーの中にはこれを収集することを目的として受信報告書を送付する人が多いのです。

4.メカの追求

 特にDXをする場合ですが、微弱な電波を捉えるためには受信設備もそれなりの体制を整える必要があります。具体的には受信機(リグ)とアンテナがその中心になります。ベテランDXerの中にはリグを順次アップグレードしていって複数台所有し、同時に複数の局をワッチするということを行います。また電波の入り口であるアンテナはまさに工夫のしどころです。アンテナの良し悪しによって、DXの成果は大きく左右されるからです。したがってさまざまな情報を入手して研究し、設置可能でしかもパフォーマンスの高いアンテナを建てることになります。このあたり最適のリグ、アンテナを選定していく過程は、何とも言えないワクワクした気分になるものです。

5.語学の習得

 語学を勉強している人は多く、また世の中に語学教材は星の数ほどあります。もちろんこれら市販の教材を使用するのも良いのですが、海外放送はここでも格好の教材となります。特にここで私が言う「1.リスニング」、「3.ベリカード収集」と合わせるとその効果は絶大です。リスニングを楽しみつつベリカードもゲットでき語学の勉強にもなる−まさに一挙三得の素晴らしい趣味ではないでしょうか!

ホームへ